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... Poirot with little grey cells.
ポワロさんとの再会
先日映画館であるミステリ作品を観て、こどものころにテレビで「名探偵ポワロ」を観ていたことを思い出しました。楽しかったな、懐かしいな、また観たいな、なんて思ってた矢先、運良く「名探偵ポワロ 完全版 全巻DVD-SET」を新品で安く手に入れることができました。暇なときにちょっとずつ観るつもりだったんですけど、観だしたらこれが止まらない。シリーズ1からシリーズ8まで、51話を一気に観てしまいました。僕は読書家でもなければミステリファンでもありません。クリスティの原作を読んだことないし、ほかのミステリ作品に触れたこともほとんどない、ただ「昔観たポワロさんが楽しかった」って記憶があるだけの人です。しかもその記憶は「ポワロさん、ヘイスティングス、ミス・レモン、ジャップ警部の4人が愉快」ってことが大半を占めてて、それぞれのお話はサッパリ覚えてませんでした。ほぼハジメマシテ状態。で、観たらめちゃくちゃ楽しかった!謎解きが超快感なのはもちろん、サイドストーリーのギャグや1930年代の英国の雰囲気、ポワロさんのファッションもすごく楽しい。隅から隅まで全部がステキでぐいぐい引き込まれました。そして観ているうちに「この名作群をただぼんやり眺めて、あー楽しかったで終わらすのはもったいない」って思いがふつふつと湧いてきました。「感じたことを書き留めておきたい、誰かと気持ちを共有したい」と。
「名探偵ポワロ」を観たら、うちにいらっしゃる前にぜひ…
各エピソードを観たあと、まず読むことをお勧めしたいウェブサイトをご紹介します。僕の文章を読むよりもずっと有益だと思います。●名探偵ポワロ徹底解説
wowowが運営するページ?なのか?長いこと放置されてるっぽい雰囲気ですが内容はちゃんとしてますよ。基本情報や見所紹介、解説がコンパクトにまとめられたサマリー。“徹底”解説はちょっと大袈裟かな。探しやすいから「フランスが舞台のエピソードってどれだっけ?思い出せないな」みたいなときにも便利です。
●「名探偵ポワロ」データベース
「どこからそんな情報仕入れたんだ!?」「よくそんな細かいとこに気づいたな!」ってくらいの圧倒的情報量。それが日本語で読める喜びたるや。他のサイトとは一線を画す唯一無二の存在です。当時の時代背景や風俗についての解説が秀逸で、僕ら日本人にはピンと来ないような場面で、理解を深める手助けをしてくれます。年次や日付の設定が曖昧、というか超テキトーな本シリーズにおいて、めげずにその矛盾を指摘し続ける姿が微笑ましい。個人で運営なさってるようですが このサイトについて を読むとただ者じゃないことがよく分かります。ファンとかマニアとかはとっくに通り越してて、もはや仙人みたいな方。達観してらっしゃる。
●旅行鞄にクリスティ
旅行記、美容、グルメとかいろんな記事がポストされてるブログで、「名探偵ポワロ」全話のレビューが読めます。原作レビューもたくさん。とにかく文章が面白い。サイドストーリーや小ネタに対する反応がビビッドで共感の雨霰です。とくに愚鈍なヘイスティングスへのつっこみが辛辣。けちょんけちょんに罵っておいでですが、僕は気づいてます。この方、ヘイスティングスのことが大好きです。ここを読んだあとにほかの感想ブログを検索すると、内容ほぼ丸パクリな記事とかがけっこう出てきてモヤる一方、この方の視点や言葉の面白さが殊更に際立ちます。
twitterもぜひ
記事更新のお知らせや名探偵ポワロの情報なんかをつぶやこうと思ってます。フォーローしていただけるとありがたいです。●ポワロと灰色の脳細胞
で、「ポワロと灰色の脳細胞」について
これから「名探偵ポワロ」をもう一度観返して、僕が感じたことや考えたことや妄想を初回から順々に綴っていきたいと思います。とりあえずの目標はDVDが手元にある51話までを書くこと。そこまで元気よく書ききれたら、それ以降のエピソードについても考えようとは思いますが、んー、どうだろう。それよりもむしろ、目標が達成される前に飽きちゃって、停滞するリスクの方が大きい気がしてます。もし途中で更新が止まったら「ああ、力尽きたんだな」と思ってください。まず間違いなく事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグに触れると思います。ですのでぜひ、このブログは「名探偵ポワロ」の本編をご覧になったあとにお読みください。
「名探偵ポワロ」は英国と日本で放送されたエピソードの順番が違うそうです。またソフトも複数出されていて、収録されてる順番が違うようです。ここでは「英国で放送された順」に書いていこうと思います。初回から順に鑑賞している方がこのブログを読まれていると想定して、各エピソードよりも新しいエピソードについては核心に触れないようにするつもりです。逆にそれより古いエピソードについてはみなさん鑑賞済みって前提で、気にせず核心にも触れると思います。ですので順番バラバラに鑑賞されてる方はご注意ください。
僕みたいに「名探偵ポワロ」を観て気持ちが熱くなった人に、「そうそう!それそれ!」とか「わかるー!」とか「ハ?コイツナニイッテンダ?」とか「いやいやそれはありえねえな」とかいいながら、本編を反芻して心に刻んでもらえたらうれしいな、と思っております。よろしければおつきあいください。どうぞよろしく。
March 2020
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