Posts

Showing posts with the label タイ淡灰

#11 「エンドハウスの怪事件」—美しく散る殺人犯 名探偵ポワロ

Image
Peril at End House (7 January 1990) Hercule Poirot: DAVID SUCHET Captain Hastings: HUGH FRASER Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON Miss Lemon: PAULINE MORAN 年代物の飛行機を追う優雅な空撮映像からの、いまにも脳の血管が切れそうな切迫したポワロさんの顔アップ。肘掛けをギュッと握りしめ目を固くつぶって恐怖に耐えています。そんなに飛行機が嫌いなら乗らなきゃいいのに。 「ポワロさんは想像力が欠如してるんじゃないですかねえ」とヘイスティングスにからかわれて「その通りです!幸い君が2人分持ち合わせているようですから、それで十分ですよ!」と泣き叫ぶこのおじさんが、あんな難事件を解決するような人には見えませんね。このときの“2人分”はエピローグのアイスクリーム2人分と対になっててなかなかニクい演出でした。 このページは名探偵ポワロ「エンドハウスの怪事件」を観た方に向けて書かれていて、事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグなどに触れます。ですのでドラマ本編をご覧になったあとにお読みください。 このブログがはじめての方は 「ポワロと灰色の脳細胞」について からぜひ。  あらすじや解説はこちらでどうぞ。 ●名探偵ポワロ徹底解説 ●「名探偵ポワロ」データベース ●旅行鞄にクリスティ ニックの壮大な計画 ポワロ ファンの人たちに“好きな犯人は誰?”ってアンケートを取ったら、ニックは間違いなく上位にランキングされるでしょう。強烈なインパクトを残す最高の犯人です。謎が解かれたとき、想像を超えた彼女の才能が一気に明らかになって、めちゃくちゃシビれました。彼女は頭脳明晰で自分に自信を持っていて度胸がある。思い切りと諦めがいい、つまり決断力がある。予想外のできごとがあっても俊敏に反応できて、むしろそれを活用するくらいの柔軟性と冷静さがある。そして自分に演技力や人を惹きつける力があることをよく知っていて、それを武器に周囲の人を思い通りに利用できる。こんな魅力的な犯人はなかなかいません。ポワロさんでさえ見事に翻弄させられました。 マギーを殺してマイケルの遺産を相続するというニックの計...

#03 「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」—バカが勝手に暴れて、勝手に自滅した 名探偵ポワロ

Image
The Adventure of Johnnie Waverly (22 January 1989) Hercule Poirot: DAVID SUCHET Captain Hastings: HUGH FRASER Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON Miss Lemon: PAULINE MORAN すべての事件を5通りの方法で相互参照できるという、 ミス・レモンの“完璧なファイリング・システム”。なにがどうなってるのかサッパリわかんないけどすごいね。 あんなに複雑なシステムはミス・レモンにしか使いこなせそうにありません。それがまさか、後々あんなことになるなんて…。考えるだけで恐ろしい。 ヘイスティングスが「誘拐?イギリスで?」って驚いてたけど、どういうことなんでしょうか。このシリーズを観る限り、1930年代の英国ってそんなに治安がいいようには思えないんだけどな。    このページは名探偵ポワロ「ジョニー・ウェイバリー誘拐事件」を観た方に向けて書かれていて、事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグなどに触れます。ですのでドラマ本編をご覧になったあとにお読みください。 このブログがはじめての方は 「ポワロと灰色の脳細胞」について からぜひ。  あらすじや解説はこちらでどうぞ。 ●名探偵ポワロ徹底解説 ●「名探偵ポワロ」データベース ●旅行鞄にクリスティ ヘイスティングスの愛車:1931年型 Lagonda 14/60 3話目にして早くもラゴンダが大活躍!肝心なときに動かなくなっちゃったけど。いや、お話の中心にラゴンダがいることが重要なんですよ。ヘイスティングスがポワロさんと楽しくマザーグースを歌いながら飲酒運転する場面は2人のかわいさも必見なんだけど、個人的にはラゴンダの排気音がときめきポイントでした。4気筒ツインカムエンジンの奏でる音色が。僕は実物のラゴンダを見たことがないし、だから音を聞いたこともないんで、あれがリアルかどうかはわかりません。でもあのシーンで聞こえていた音がクラシックでスポーティだったってことは感じとれます。音響マンがかなりこだわって作ったサウンドなんじゃないかな。エンジンが止まっちゃうときの音の変化もホントに素晴らしい。い...