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#10 「夢」—Type with fury!! 名探偵ポワロ

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The Dream (19 March 1989) Hercule Poirot: DAVID SUCHET Captain Hastings: HUGH FRASER Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON Miss Lemon: PAULINE MORAN ミス・レモンが衝撃の事実を話してくれました。体の中に強い磁力があるんですって。腕時計が壊れるくらいの磁力が。サラッというから危うく聞き流しちゃうところでした。たしかに独特の雰囲気だなって思ってはいたけど、フィジカルが独特だったなんて。なにがどうなったら体から磁気が出るようになるんでしょうか。 閃きの真っ最中だったポワロさんはミス・レモンの告白なんて聞いちゃいませんでした。投げキッスとかしてる場合じゃないですよ。ちゃんと人の話を聞かないと。ヘイスティングスは「驚いたな」ってビビッドに反応してました。そういうところが好印象。素直というか聞き上手というか、相手をしっかり受け止めるんだよなあ。 このページは名探偵ポワロ「夢」を観た方に向けて書かれていて、事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグなどに触れます。ですのでドラマ本編をご覧になったあとにお読みください 。 このブログがはじめての方は 「ポワロと灰色の脳細胞」について からぜひ。  あらすじや解説はこちらでどうぞ。 ●名探偵ポワロ徹底解説 ●「名探偵ポワロ」データベース ●旅行鞄にクリスティ   Britich Pies Lead the World 白黒フィルムのニュース映像から物語本編の映像にクロスフェードしてフワッと画面に色がつくオープニングは、このシリーズでときどき見られる演出ですね。体が一気に1930年代に吸い込まれるような感じがすごく好きです。冒頭にPathé Gazetteのロゴが出たんで、 元ネタの映像があるかもと思ってYouTubeの British Pathé を漁ってみたんだけど、見つけられませんでした。いかんせん量が多いんであきらめちゃいましたが、根気よく探せば出てくるかもしれません。  市長がオンにした巨大スイッチ、異様に幅広な3列のベルトコンベア、高層ビルの主柱と見紛うほどの極太なパイプ、なにを計ってるのかよく...

#09 「クラブのキング」—ヒッチコックを殺れ! 名探偵ポワロ

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The King of Clubs (12 March 1989) Hercule Poirot: DAVID SUCHET Captain Hastings: HUGH FRASER Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON まさに映画の黄金期という風情の撮影スタジオ。全景をクレーンカメラで見渡すリッチなカットにしびれます。スタジオのセットとか劇場の舞台袖とか楽屋とか、エンタテインメントの裏側が垣間見える場面があるとうれしくなっちゃうんですよね。映画界のお話だから美男美女たちの艶やかな殺人劇になると思いきや、性暴力や強請で人を支配する強者とそれに抗えない弱者という、現実に起きている悲劇を反映した、ビターな後味のエピソードでした。30年たったいまも放送当時と状況が変わっていないことを思うと、苦味は一層強くなります。 そして実在の映画人をモデルにしたキャラクターが登場するのも今作の大きな特徴です。その人選は作品のテーマと強く結びついていますが、そのお話はまたあとで…。 このページは名探偵ポワロ「クラブのキング」を観た方に向けて書かれていて、事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグなどに触れます。ですのでドラマ本編をご覧になったあとにお読みください。 「海上の悲劇」 にもちょっと触れています。 このブログがはじめての方は 「ポワロと灰色の脳細胞」について からぜひ。  あらすじや解説はこちらでどうぞ。 ●名探偵ポワロ徹底解説 ●「名探偵ポワロ」データベース ●旅行鞄にクリスティ ジャップ警部の専用車:1937年型 Humber Snipe ジャップ警部の車がはじめて登場しました。おなじみ IMCDB によるとハンバー・スナイプだそうです。黒塗りでしっとりとしたボディライン、Snipe=キジを模したエンブレム、 逆ヒンジドア が特徴の、落ち着いた上質感が漂うサルーンです。 ヘイスティングスの美麗なラゴンダとは正反対に、実用的でいかにも公用車然とした佇まいがかっこいい。 警察車両でいえば 「なぞの盗難事件」 で活躍した1937フォードよりも断然貫禄があります。あれは一介の巡査が乗るパトカーなので、幹部の専用車と比べるのはちょっと酷ですが。 当然ショーファードリブンで、主任警部殿が自...

#01 「コックを捜せ」—ブチギレのポワロさんを愛でよう 名探偵ポワロ

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The Adventure of the Clapham Cook (8 January 1989) Hercule Poirot: DAVID SUCHET Captain Hastings: HUGH FRASER Chief Inspector Japp: PHILIP JACKSON Miss Lemon: PAULINE MORAN 「なんたる仕打ちですか!そう簡単にこのポワロをクビにできると思っているのか!ノンッ!!私は断じて手を引かんぞ!答えは断固ノンだ!手数料1ギニー?ノン!費用は自分で出しますよ!いくら掛かろうと問題ではありません!断固事件の真相を突き止めるぅっ!! 」 目ん玉ひん剥いて、頭から湯気立てて、青筋ギンギンでカンカンのポワロさん。初回から絶好調ですね。 このページは名探偵ポワロ「コックを捜せ」を観た方に向けて書かれていて、事件の核心、犯人、動機、結末、オチ、ギャグなどに触れています。 ですのでドラマ本編をご覧になったあとにお読みください。 このブログがはじめての方は 「ポワロと灰色の脳細胞」について からぜひ。 あらすじや解説はこちらでどうぞ。 ●名探偵ポワロ徹底解説 ●「名探偵ポワロ」データベース ●旅行鞄にクリスティ いろいろと手探りな感のある Episode 1 あんなにキレるのは珍しいにしてもプリプリ怒ってるのはいつものことなんで、ポワロさんはまあ通常営業なご様子。ただ「名探偵ポワロ」の1編としてはかなり異色な印象です。冒頭で犯人の顔が映るし、その彼が再び登場するときにはいかにもおどろおどろしい劇伴が流れる。これほど犯人がモロバレな演出ってほかにはなかった気がします。依頼主が上流階級やお金持ちじゃないのもレアです。トッド氏は金融業にお務めだけど、夫人のお召し物や家の調度を見る限り“それなり”な感じがしちゃう。始まったばっかりの番組で制作費が集まらないから、このエピソードを初回に選んだのかもしれませんね。ロケ地や衣装にお金をかけずに済ませるために。そしてなにより美女が登場しないのが最大の違和感です。もちろん美女不在のエピソードはこれ以外にいくつもあるんだけど、初回としてはやっぱり物足りないっていうか。華やかな幕開けを期待しちゃってました。このお話がつまらなかったなんてことはないし、む...